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食道に関するお悩み

横になった時に感じる吐き気の正体とは?早めに確認すべきポイント

食道に関するお悩み
横になった時に感じる吐き気の正体とは?早めに確認すべきポイント
院長 柏木 宏幸院長 柏木 宏幸

院長 柏木 宏幸所属学会・資格

  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 一般社団法人日本病院総合診療医学会
    認定病院総合診療医
  • 難病指定医
  • がん診療に関わる医師に対する緩和ケア 研修会 修了
  • PEG・在宅医療研究会 修了証

「横になると吐き気がする」という症状は、胃腸の不調だけでなく、内耳の異常や自律神経の乱れ、脳の異常など、さまざまな原因が考えられます。多くの場合、一時的なもので心配は不要ですが、症状が頻繁に起こる、長期間続く、他の症状を伴う場合は、病気のサインである可能性があるため、早めの確認が必要です。

本記事では、横になった時に感じる吐き気のメカニズムや主な原因、病気が関係している可能性、病院に行くべきサインなどを詳しく解説し、対策方法を紹介します。

 

横になった時に感じる吐き気とは?

吐き気とは、胃の内容物を吐き出そうとする不快な感覚のことを指します。横になったときに特に吐き気を感じる場合、それは胃腸や自律神経の異常、内耳のバランス異常などが関与している可能性があります。多くの場合、一時的なものであり、食べ過ぎやストレス、疲労が原因のこともあります。しかし、慢性的に続く場合や、他の症状を伴う場合は病気の可能性もあるため、適切な対応が必要です。


吐き気がなぜ起こるのか?

吐き気は、以下の3つの経路を通じて発生します。

①消化管からの刺激

胃酸の逆流や胃の膨満感が嘔吐中枢を刺激し、吐き気を引き起こします。
逆流性食道炎や胃炎などが関与することが多いです。

消化不良

食べ過ぎや早食いによって胃が食べ物を消化しきれず、胃もたれや吐き気を感じる。脂っこい食事やアルコールの摂取が消化を妨げる。

胃炎

ストレスや暴飲暴食が原因で胃の粘膜が炎症を起こす。
胃酸が過剰に分泌され、胃の不快感や吐き気を引き起こす。

腸の動きの低下

運動不足やストレスが原因で、腸の動きが鈍くなり、食べ物が胃に滞留しやすくなる。

②内耳(平衡感覚)の異常

内耳の前庭神経が異常を感知すると、脳に誤った信号が送られ、吐き気を引き起こします。メニエール病や良性発作性頭位めまい症(BPPV)などが原因になることがあります。

③自律神経の乱れ

ストレスや疲労による交感神経の過剰反応が胃腸の働きを鈍らせ、吐き気を引き起こします。自律神経失調症やストレス性胃炎などが関与していることが多いです。


逆流性食道炎と胃腸の病気が引き起こす吐き気

横になったときに吐き気を感じる原因の多くは、逆流性食道炎や胃腸の病気が関係しています。これらの疾患は、消化器官の働きが乱れることで発生し、横になる姿勢が症状を悪化させることがあります。

①逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流することで食道の粘膜が炎症を起こす病気です。横になると重力の影響がなくなり、胃の内容物が食道へ流れやすくなるため、吐き気や胸やけが悪化します。

主な症状
  • ・横になると胸やけが強くなる
  • ・喉に酸っぱい液が上がってくる感覚(呑酸)
  • ・夜中の咳や喉の違和感

逆流性食道炎は、食後すぐに横にならないことや、枕を高くして寝ることが症状の軽減に効果的です。加えて、脂肪分や刺激物を控えた食事を心がけることで予防できます。

②胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜に傷がつき、胃酸によって潰瘍が形成される疾患です。炎症が進行すると、胃が過剰に働くことで横になるときに不快感や吐き気を引き起こします。

主な症状
  • ・空腹時や夜間の胃痛
  • ・吐き気、食欲不振
  • ・黒いタール状の便(消化管出血のサイン)

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、放置すると症状が悪化し、消化管出血を引き起こす可能性があります。疑わしい場合は早めに医療機関で内視鏡検査を受けましょう。

③機能性ディスペプシア(FD)

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)で異常が見つからないのに、胃もたれや吐き気が続く状態を指します。原因としては、胃の運動機能の低下やストレスなどが挙げられます。

機能性ディスペプシアの症状を抑える対策
  • ・食事は少量ずつ摂取する
  • ・ストレスを軽減する生活を心がける
  • ・消化を助ける薬を使用する
これらの疾患はすべて、早期発見と適切な治療で症状をコントロールできます。横になったときに吐き気が悪化する場合は、消化器内科の受診を検討してください。

食生活が引き起こす吐き気の影響

食生活は、横になった時に感じる吐き気に大きく影響します。食事内容や食事のタイミングが適切でない場合、胃腸に負担をかけ、消化不良や胃酸逆流の原因となります。

吐き気を引き起こす食事の特徴

  • ・脂肪分が多い食事:ハンバーガーや揚げ物は、消化に時間がかかり、胃に負担をかけます。
  • ・アルコールやカフェイン:胃酸の分泌を促進し、胃粘膜を刺激します。
  • ・刺激物(唐辛子、にんにくなど):胃の運動を活発化させ、吐き気を引き起こすことがあります。
改善のための食事習慣
  • ▶食事量を抑え、1日3食をバランスよく摂る
  • ▶食後1時間は横にならない
  • ▶消化の良い食品(お粥、野菜スープ、白身魚など)を選ぶ
特に夜遅い時間に食事を摂ると、胃に食べ物が残った状態で横になることになり、吐き気を感じやすくなります。就寝の2~3時間前には食事を済ませるよう心がけましょう。

胆嚢(胆のう)や膵臓の病気による吐き気

横になった時の吐き気は、胆嚢や膵臓の異常によって引き起こされることもあります。これらの臓器は消化を助ける働きを持っており、その機能が低下すると消化不良や吐き気が生じます。

①胆石症や胆のう炎

胆のうに結石が形成される胆石症や、それに伴う胆のう炎では、消化液(胆汁)の流れが滞ることで胃腸に負担がかかります。食後に吐き気や右上腹部の痛みを感じることが多いです。

主な症状
  • ・食後の吐き気や嘔吐
  • ・右上腹部から背中にかけての痛み
  • ・発熱や黄疸(胆のう炎の進行時)

②慢性膵炎

すい臓が慢性的に炎症を起こし、消化酵素の分泌が低下することで、消化不良や吐き気が発生します。脂っこい食事の後に症状が悪化しやすいのが特徴です。

主な症状
  • ・吐き気や腹部の膨満感
  • ・背中の痛み
  • ・食欲不振

胆のうやすい臓の異常は、超音波検査や血液検査で診断が可能です。これらの病気が原因の場合、早期に治療を受けることで症状を改善できます。


医療機関を受診すべきサイン

横になった時の吐き気が次のような症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

医療機関を受診すべきサイン

  • 吐き気が1週間以上続く
  • 嘔吐を繰り返す
  • 黒色便や血便が見られる
  • 胸痛や背中の痛みがある
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)がある

当院では、血液検査や内視鏡検査、超音波検査などを通じて原因を特定します。特に消化器系の病気は早期発見が重要です。

吐き気に関してよくある質問

吐き気とめまいが同時に起こるのは何が原因?

吐き気とめまいが同時に現れる場合、主に以下の原因が考えられます。

  • 内耳の異常(メニエール病、良性発作性頭位めまい症)
  • 低血圧や貧血
  • ストレスや過労による自律神経の乱れ

特に、めまいが回転するような感覚がある場合は、内耳の異常が疑われます。安静にして症状が改善しない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

ストレスが原因で吐き気が出ることはある?

あります。ストレスが強くなると、自律神経のバランスが崩れ、胃の動きが低下します。これにより、消化不良や胃酸の過剰分泌が起こり、吐き気を感じやすくなります。

ストレスによる吐き気を和らげる方法
  • ・ゆっくりと深呼吸をする
  • ・リラックスできる環境を作る
  • ・ハーブティー(カモミール、ペパーミントなど)を飲む

食後すぐに吐き気を感じるのはなぜ?

食後の吐き気は、食事の内容や胃腸の状態に影響を受けます。

主な原因
  • ・食べ過ぎや早食い → 胃に負担がかかり、消化不良を引き起こす
  • ・脂っこい食事 → 胆のうやすい臓に負担がかかる
  • ・逆流性食道炎 → 胃酸が逆流し、吐き気や胸やけを伴う

食後の吐き気を防ぐには、ゆっくりよく噛んで食べる、脂っこい食事を控える、食後はすぐに横にならないことが大切です。

朝起きたときに吐き気を感じるのはなぜ?

朝の吐き気には、以下のような原因が考えられます。

  • ・空腹による胃酸の過剰分泌
  • ・低血糖や脱水症状
  • ・妊娠初期のつわり(女性の場合)
  • ・自律神経の乱れ(睡眠不足やストレス)
吐き気を抑える対策
  • ▶起床時にゆっくり体を起こし、すぐに食べられる軽食(クラッカーやバナナなど)を摂る
  • ▶水分補給をしっかり行う
  • ▶規則正しい生活を心がける

朝の吐き気が長く続く場合は、胃腸の病気やホルモンバランスの異常が関与している可能性があるため、医療機関で相談しましょう。

乗り物酔いによる吐き気を防ぐ方法は?

乗り物酔いは、三半規管の異常な刺激によって吐き気が生じるものです。

乗り物酔いの予防策
  • ・乗車前に空腹や満腹を避ける
  • ・進行方向を見るように座る(揺れを最小限にする)
  • ・換気をよくし、深呼吸をする
  • ・酔い止め薬を事前に服用する

乗り物に乗る前に、生姜を含むお茶や飴を摂取すると、胃の働きを落ち着かせる効果が期待できます。

寝る前に吐き気がする場合の対策は?

寝る前に吐き気を感じる場合、以下の点を見直すと改善できることがあります。

  • ・寝る直前の食事を避ける(消化が不十分なまま横になると吐き気が悪化)
  • ・ストレスを減らす(就寝前にリラックスできる時間を持つ)
  • ・枕を高くして寝る(逆流性食道炎の予防)

特に、寝る前にカフェインやアルコールを摂取すると、胃酸が増えて吐き気を感じやすくなるため注意が必要です。

風邪をひくと吐き気がするのはなぜ?

風邪やインフルエンザにかかると、吐き気を感じることがあります。これは、以下のような理由によるものです。

  • ・ウイルスや細菌が胃腸にも影響を与える(胃腸炎を併発)
  • ・発熱や脱水による自律神経の乱れ
  • ・咳や痰が多くなることで、喉の刺激による吐き気が起こる

風邪による吐き気を和らげるには、水分補給をしっかり行い、消化に良い食事(お粥やスープなど)を摂ることが有効です。

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当院では、吐き気、逆流性食道炎、消化器の症状でお困りの方にもしっかりと診察と検査を行います。場合によっては、内視鏡検査のご提案もいたします。まずは、外来のご予約のうえご来院ください。胃カメラを当日希望の方は、胃カメラのWeb予約も可能です。24時間web予約が可能です。

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診療科目 消化器内科、内視鏡内科、内科