TOPへ

胃に関するお悩み

「焼肉の後に胃が重い…」その不調、ただの食べ過ぎじゃないかも?

胃に関するお悩み
「焼肉の後に胃が重い…」その不調、ただの食べ過ぎじゃないかも?
院長 柏木 宏幸院長 柏木 宏幸

院長 柏木 宏幸所属学会・資格

  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 一般社団法人日本病院総合診療医学会
    認定病院総合診療医
  • 難病指定医
  • がん診療に関わる医師に対する緩和ケア 研修会 修了
  • PEG・在宅医療研究会 修了証

焼肉を食べた後に、「胃が重い…」「ムカムカする…」「消化不良っぽい…」と感じた経験はありませんか?多くの人は「食べ過ぎかな?」と軽く考えがちですが、実はそれだけが原因ではないこともあります。特に、頻繁に胃もたれや不快感が続く場合は、何らかの消化器系の不調が関係している可能性があります。焼肉は、脂肪分が多く消化に時間がかかるため、胃に負担がかかりやすい食事のひとつです。また、食べるスピードや飲み合わせ、体調によっても胃への影響は大きく変わります。もし、「毎回焼肉を食べた後に調子が悪くなる」「食後の不快感が長引く」といった症状がある場合は、単なる食べ過ぎではなく、胃や消化器系の機能低下、病気のサインかもしれません。

この記事では、焼肉後の胃の不調の原因を詳しく解説し、胃の負担を減らす食べ方や対処法、注意すべき症状について紹介していきます。

焼肉が胃に与える影響:脂肪と消化の関係

焼肉は、牛肉や豚肉、ホルモンなど、脂肪分が多い食材が中心となるため、消化に時間がかかります。胃がこれらの脂肪を分解するには、胃酸や消化酵素が通常より多く必要になり、結果として胃の負担が増してしまいます。特に、脂肪分の多い食べ物は、胃の中で長くとどまりやすく、消化に4〜6時間ほどかかることもあります。そのため、食べた後に胃がもたれる、膨満感が続く、ムカムカするといった症状が起こりやすくなります。また、焼肉と一緒にビールや炭酸飲料を摂取すると、胃の中でガスが発生しやすくなり、膨満感や胃の圧迫感を感じる原因となります。さらに、タレに含まれるニンニクや唐辛子などの刺激物も、胃酸の分泌を過剰に促し、胃の不快感を引き起こす要因となることがあります。

このように、焼肉は脂肪・刺激物・アルコールなど、胃に負担をかける要素が多いため、食べ方や食後の過ごし方によっては、胃の調子を崩しやすい食事なのです。


食べ過ぎ以外に考えられる胃の不調の原因

「焼肉の後に胃が重い」という症状が頻繁に起こる場合、単なる食べ過ぎではなく、以下のような原因が考えられます。

①胃の消化機能の低下

加齢やストレス、暴飲暴食を繰り返すことで、胃酸や消化酵素の分泌が低下し、消化力が落ちてしまうことがあります。この場合、脂肪分の多い食事を摂ると、胃の中で食べ物が長くとどまり、胃もたれが起こりやすくなります。

②逆流性食道炎の可能性

ストレスによる胃酸分泌の増加脂っこい食事をとると、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなるため、胸焼けやムカムカした感じが続くことがあります。特に、食後すぐに横になると、胃酸が食道へ上がりやすくなり、症状が悪化しやすくなります。

③胃炎や胃潰瘍

ピロリ菌感染や、過剰な胃酸分泌によって、胃の粘膜が炎症を起こしている場合、脂っこい食事を摂ると症状が悪化することがあります。特に、焼肉の後に胃の痛みを強く感じる場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の可能性も疑う必要があります。

④胆のうや膵臓のトラブル

焼肉のような脂肪分の多い食事を摂ると、胆のうや膵臓に負担がかかることがあります。特に、胆石症や急性膵炎を抱えている人は、脂肪の消化がうまくできず、胃の痛みや消化不良、背中の痛みを感じることがあります。

このように、焼肉は脂肪・刺激物・アルコールなど、胃に負担をかける要素が多いため、食べ方や食後の過ごし方によっては、胃の調子を崩しやすい食事なのです。


胃もたれや不快感を引き起こす病気とは?

焼肉の後に胃もたれや不快感が続く場合、単なる食べ過ぎではなく、消化器系の病気が関係している可能性があります。特に、以下のような病気が隠れていることもあるため、症状が頻繁に起こる場合は注意が必要です。

①逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸が食道へ逆流し、粘膜に炎症を引き起こす病気です。焼肉のような脂肪分の多い食事は、胃の中で長時間消化されるため、胃の内圧が上がり、胃酸が逆流しやすくなります。その結果、胸焼けや呑酸(口の中に酸っぱい液体がこみ上げる)、喉の違和感、咳などの症状が現れます。

②慢性胃炎

胃の粘膜が長期間にわたり炎症を起こしている状態を慢性胃炎といいます。ピロリ菌感染やストレス、刺激の強い食事(香辛料、アルコール)などが原因となります。焼肉後に胃の不快感が長引く場合、ピロリ菌が原因で慢性的な胃炎を抱えている可能性があります。

③胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃酸の影響で粘膜に傷がつき、深い潰瘍ができる病気です。焼肉のような脂っこい食事を摂ると、胃酸の分泌が増え、症状が悪化しやすくなります。特に、食後に強い胃痛を感じる場合は、潰瘍が進行している可能性があるため、注意が必要です。

④胆石症

胆石症とは、胆のうに結石ができる病気で、脂っこい食事を摂ると胆のうが収縮し、痛みや不快感を引き起こすことがあります。特に、焼肉後にみぞおちや右上腹部の痛み、吐き気がある場合は、胆石の疑いがあります。

このように、焼肉後の胃の不調が単なる消化不良ではなく、病気のサインである可能性もあるため、繰り返し症状が出る場合は医師の診察を受けることが大切です。

脂っこい食事が引き金に?逆流性食道炎との関係

逆流性食道炎は、胃酸の逆流によって食道の粘膜が傷つく病気ですが、焼肉のような脂肪分の多い食事は、症状を悪化させる大きな要因となります。

①焼肉が逆流性食道炎を悪化させる理由

  • 胃の中で長時間消化される → 胃の内圧が上がり、胃酸の逆流が起こりやすくなる
  • 脂肪分が食道の括約筋を緩める → 胃の入り口(下部食道括約筋)が緩み、胃酸が食道へ流れやすくなる
  • 焼肉のタレやスパイスが胃酸分泌を促進する → 酸味の強いタレや香辛料が胃を刺激し、胃酸の分泌が増加する

②逆流性食道炎の症状チェックリスト

  • 胸焼けや喉の違和感がある
  • 食後や就寝時にムカムカする
  • 酸っぱい液体が口の中にこみ上げる(呑酸)
  • 夜間の咳が続く
もし、焼肉を食べた後にこれらの症状が頻繁に現れる場合、逆流性食道炎の可能性が高いため、食生活を見直すことが必要です。

焼肉後の胃痛、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の可能性は?

焼肉を食べた後に強い胃痛を感じる場合、単なる消化不良ではなく、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の初期症状である可能性も考えられます。特に、焼肉のような脂肪分の多い食事を摂ると、胃酸の分泌が増え、症状が悪化することがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の特徴

胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、胃酸によって粘膜が傷つき、深い潰瘍ができる病気です。胃潰瘍では、食事中や食後に胃の痛みを感じることが多く、十二指腸潰瘍では空腹時や夜間に痛みが強まる傾向があります。
焼肉を食べた後に胃の痛みが続く場合は、以下のような症状があるかを確認することが重要です。

  • 食後すぐに胃がキリキリと痛む
  • 胃もたれや吐き気が長時間続く

  • 黒い便(タール便)が出る(消化管出血の可能性)

  • 胸焼けや食欲不振を感じる

これらの症状がある場合、胃粘膜がすでにダメージを受けており、放置すると出血や穿孔(胃に穴が開くこと)を引き起こす危険性もあるため、早めに医療機関を受診することが推奨されます。診断には、胃カメラ(内視鏡検査)を行い、潰瘍の有無を確認することが一般的です。
また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の多くはピロリ菌感染によるものとされています。ピロリ菌に感染していると、胃の粘膜が慢性的に炎症を起こし、潰瘍ができやすくなります。そのため、ピロリ菌検査を受け、陽性だった場合は除菌治療を行うことが、再発防止のために重要です。

焼肉を食べた後に繰り返し胃痛が起こる場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の可能性を考慮し、医師の診察を受けることが望ましいです。


ピロリ菌感染が原因?慢性胃炎とそのリスク

焼肉後に胃もたれや不快感が続く場合、胃の消化機能が低下しているだけでなく、ピロリ菌感染が関与している可能性もあります。ピロリ菌は、胃の粘膜に住みつく細菌で、感染すると慢性胃炎を引き起こし、胃潰瘍や胃がんのリスクを高めることが知られています。

①ピロリ菌感染の主な症状とリスク

ピロリ菌に感染していると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 常に胃もたれを感じる
  • 脂っこい食事の後に胃の不快感が強くなる
  • 空腹時に胃がキリキリ痛む
  • 食欲不振や吐き気を感じる

また、ピロリ菌は長年にわたり胃に炎症を引き起こすため、萎縮性胃炎(胃の粘膜が薄くなる状態)や胃がんのリスクを高めることが分かっています。

②ピロリ菌検査と治療

ピロリ菌の感染が疑われる場合、血液検査・尿素呼気試験・便検査・胃カメラでの組織検査などで診断を行います。陽性だった場合は、抗生物質を用いた除菌治療を行うことで、胃の炎症を改善し、胃がんのリスクを減らすことが可能です。

特に、焼肉などの脂っこい食事を摂った後に胃の不快感が続く場合は、ピロリ菌感染を疑い、一度検査を受けることが推奨されます。


胆石症や膵炎など、消化器系の病気も疑うべき?

焼肉のような脂肪分の多い食事を摂ると、胃だけでなく、胆のうや膵臓(すいぞう)にも大きな負担がかかることがあります。特に、胆石症や膵炎などの病気がある場合、脂肪分の多い食事が引き金となり、症状が悪化することがあります。

①胆石症とは?

胆石症とは、胆のう内に石(胆石)ができる病気で、特に脂肪分の多い食事を摂ると胆のうが収縮し、右上腹部の痛みや吐き気を引き起こすことがあります。焼肉を食べた後に、右上腹部の違和感や痛みが続く場合は、胆石症の可能性があります。

②膵炎とは?

膵炎は、膵臓が炎症を起こす病気で、脂肪分の多い食事やアルコールが発症の引き金となることが多いです。膵炎になると、みぞおちの激痛や背中の痛み、食後の強い腹痛が特徴的な症状として現れます。

③胆石症や膵炎の疑いがある場合の対処法

もし、焼肉を食べた後に以下のような症状が現れる場合は、消化器科を受診し、胆石や膵炎の検査を受けることが推奨されます。

  • 右上腹部の痛みが続く
  • 食後に背中の痛みを感じる
  • 激しい腹痛や吐き気がある
胆石症や膵炎は、進行すると手術が必要になることもあるため、早めに診察を受け、適切な治療を行うことが重要です。

体質による胃の不調:消化機能の個人差について

焼肉を食べた後に胃が重く感じるかどうかは、個々の体質や消化機能の違いによっても変わります。同じ量の肉を食べても、胃の調子が変わらない人もいれば、すぐに胃もたれを感じる人もいます。

①消化機能が低い人の特徴

消化機能が低い人は、脂っこい食事を摂ると胃での消化に時間がかかり、食後に不快感を感じやすくなります。以下のような特徴がある人は、焼肉などの高脂肪食を摂る際に注意が必要です。

  • もともと胃腸が弱く、少しの食事でも胃もたれを起こしやすい
  • 食後にお腹が張りやすく、ガスが溜まりやすい
  • 消化が遅く、食べたものが長時間胃に残る感じがする
  • 肉類や揚げ物を食べると、胃の不快感が続く

このような体質の人は、食べ方を工夫することで胃への負担を軽減できます。

②消化機能をサポートするための工夫

胃が弱い人でも焼肉を楽しめるように、消化を助ける食べ方を意識することが大切です。

  • ゆっくりよく噛んで食べる→ しっかり噛むことで消化酵素が分泌され、胃の負担を軽減できる。
  • 脂肪の少ない部位を選ぶ→ ヒレ肉や赤身肉を中心に食べると、消化がスムーズになる。
  • 食物繊維を一緒に摂る→ キャベツ、大根おろしなどを付け合わせることで、消化を助ける。
  • 食後に軽い運動をする→ 胃の動きを活発にするため、食後は軽く歩くと良い。

消化機能の個人差を理解し、自分に合った食べ方を心がけることで、焼肉後の不調を防ぐことができます。


焼肉後の胃の不調を防ぐ食べ方の工夫

焼肉を楽しみながら胃の負担を抑えるためには、食べ方にいくつかの工夫を取り入れることが大切です。

①脂肪分の少ない部位を選ぶ

焼肉の部位によって脂肪の含有量は大きく異なります。霜降り肉やカルビは脂肪が多いため、消化に時間がかかりやすく、胃もたれを引き起こしやすくなります。一方で、ヒレやモモ、赤身の肉は脂肪が少なく、比較的消化しやすいため、胃の負担を軽減できます。

②焼肉のタレではなく、塩やレモンで食べる

焼肉のタレには砂糖や香辛料が含まれており、胃酸の分泌を過剰に促してしまうことがあります。シンプルに塩やレモンで味付けすることで、胃への負担を軽減できます。また、レモンには消化を助けるクエン酸が含まれており、胃の働きをサポートしてくれます。

③野菜を積極的に摂る

焼肉と一緒にキャベツ、ネギ、大根おろしなどの消化を助ける野菜を食べることで、胃もたれを予防できます。特に、大根おろしには消化酵素が含まれており、肉の消化をサポートする効果があります。

④食後すぐに横にならない

食後すぐに横になると、胃酸が食道へ逆流しやすくなり、逆流性食道炎のリスクが高まります。最低でも2〜3時間は起きた状態を保つことが推奨されます。

このように、焼肉の食べ方を少し工夫するだけで、胃の不調を防ぎながら美味しく楽しむことができます。


食後の過ごし方がカギ!胃への負担を軽減する方法

食事の後にどのように過ごすかによって、胃の消化スピードや負担のかかり方が変わってきます。特に焼肉のような脂肪分の多い食事の後は、胃に負担をかけない過ごし方を意識することが大切です。

①食後に軽く体を動かす

食後に軽く歩くことで、胃腸の動きが促進され、消化がスムーズになります。特に、5〜10分程度の軽いウォーキングが推奨されます。反対に、食後すぐに激しい運動をすると、消化不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

②胃に優しい飲み物を選ぶ

食後にコーヒーや炭酸飲料を摂ると、胃酸の分泌が過剰になり、胃もたれを悪化させることがあります。代わりに、白湯やカモミールティー、生姜湯などを飲むと、胃の働きを整え、消化を助けることができます。

③ストレスを避けてリラックスする

ストレスがかかると胃の働きが低下し、消化不良を引き起こしやすくなります。食後はリラックスできる時間を確保し、深呼吸や軽いストレッチを行うことで、胃腸の働きを正常に保つことができます。

これらの食後の過ごし方を意識することで、焼肉後の胃の不調を防ぐことができます。


胃もたれを防ぐためのおすすめ飲み物と食べ物

焼肉の後に胃もたれを感じた場合、消化を助ける飲み物や食べ物を摂ることで症状を和らげることができます。特に、脂肪分の多い食事を消化するためには、胃腸の働きをサポートする食品を意識的に取り入れることが大切です。

胃の調子を整えるおすすめの飲み物

①白湯

白湯は胃を温め、消化を促進する効果があります。食後にゆっくり飲むことで、胃の負担を軽減し、もたれを防ぐことができます。特に、冷たい飲み物は胃の動きを鈍らせるため、食後はできるだけ温かいものを選ぶとよいでしょう。

②カモミールティー

カモミールには胃の炎症を抑える作用があり、消化不良や胃痛の緩和に役立ちます。リラックス効果もあるため、食後のリラックスタイムに飲むのがおすすめです。

③生姜湯

生姜には消化を促進し、胃の不快感を和らげる働きがあります。特に、脂っこい食事の後に飲むと、胃腸の働きを助け、胃もたれを予防する効果が期待できます。

④りんご酢を薄めたドリンク

りんご酢には消化を助ける酵素が含まれており、胃もたれを感じたときに飲むとスッキリします。水で薄めて少量ずつ飲むと良いでしょう。

消化を助けるおすすめの食べ物

①大根おろし

大根には「ジアスターゼ」という消化酵素が含まれており、脂っこい食事の消化を助ける働きがあります。焼肉と一緒に食べると胃の負担を軽減できるため、積極的に取り入れたい食品です。

②ヨーグルト

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整え、消化をサポートします。胃の粘膜を保護する働きもあるため、食後に摂取すると胃もたれを防ぎやすくなります。

③バナナ

バナナは消化が良く、胃に負担をかけにくい食品の一つです。食後に少量食べることで、胃の不快感を抑えることができます。

④キャベツ

キャベツには「ビタミンU(キャベジン)」が含まれており、胃粘膜の修復を助ける作用があります。サラダやスープにして食べると、胃の調子を整えるのに役立ちます。

焼肉の後にこれらの食品を取り入れることで、胃もたれを防ぎ、スムーズな消化を促すことができます。


市販薬を使うべき?胃薬の選び方と注意点

焼肉後の胃の不快感が続く場合、市販の胃薬を使用することで症状を和らげることができます。ただし、薬の種類によって作用が異なるため、自分の症状に合ったものを選ぶことが大切です。

症状別の市販薬の選び方

①胃もたれ・消化不良の場合

脂っこい食事を摂った後に胃もたれを感じる場合は、消化を助ける酵素が含まれた薬が効果的です。

  • 新ビオフェルミンS(消化をサポートし、腸内環境を整える)
  • 大正漢方胃腸薬(胃の働きを活発にし、もたれを防ぐ)

②胸焼け・胃酸の逆流がある場合

胃酸の分泌が過剰になり、胸焼けや呑酸(口の中に酸っぱい液がこみ上げる)がある場合は、胃酸を抑える薬を使用すると効果的です。

  • ガスター10(胃酸の分泌を抑え、胃の負担を軽減)
  • スクラート胃腸薬(胃の粘膜を保護し、胃酸の刺激を和らげる)

③胃の痛みがある場合

胃炎による胃痛が疑われる場合は、胃の粘膜を修復する薬が適しています。

  • ムコスタ(胃の粘膜を保護し、炎症を抑える)
市販薬を使用する際の注意点
  • 2週間以上薬を服用しても症状が改善しない場合は、医師の診察を受ける。
  • 胃痛が強い場合や、黒い便が出る場合は、消化管潰瘍や消化管出血の可能性があるため、自己判断せずにただちに病院を受診する。
  • 食事の改善と併用し、薬に頼りすぎないようにする。

市販薬は一時的な対処には有効ですが、症状が頻繁に続く場合は根本的な原因を特定するため、医療機関を受診することが重要です。


こんな症状が続くなら病院へ!受診の目安と診断方法

焼肉の後に胃の不調を感じても、一時的なものであれば心配はありません。しかし、以下の症状が続く場合は、消化器系の病気の可能性があるため、医療機関を受診することが推奨されます。

①受診すべき症状

  • 2週間以上胃もたれや膨満感が続く
  • 食後に強い胃痛を繰り返す
  • 胸焼けや呑酸が頻繁に起こる
  • 体重が急激に減少する
  • 黒い便(タール便)が出る
  • ご家族に胃癌の既往やピロリ菌の感染歴がある
  • 症状を繰り返す

②医療機関での検査方法

病院では、以下のような検査が行われることが一般的です。

  • 胃カメラ(内視鏡検査):胃潰瘍や逆流性食道炎の有無を確認する。
  • ピロリ菌検査:ピロリ菌感染の有無を調べ、胃炎の原因を特定する。
  • 腹部エコー検査:胆石や膵炎が疑われる場合に実施する。
  • 血液検査:炎症や貧血の評価を行う。

これらの検査によって、胃の不調の根本的な原因を特定し、適切な治療を行うことが可能になります。


ご予約はこちらから

当院では、長く続く胃もたれや消化不良でお困りの方やピロリ菌感染や胃がんが心配な方にもしっかりと診察と検査を行います。場合によっては、内視鏡検査のご提案もいたします。まずは、外来のご予約のうえご来院ください。胃カメラを当日希望の方は、胃カメラのWeb予約も可能です。24時間web予約が可能です。

クリニック紹介

住所 〒170-0013
東京都豊島区東池袋1-21-1
ラグーン池袋ビル6F
TEL 03-5992-5577
アクセス 「池袋駅」35番出口より徒歩3分
「東池袋駅」2番出口より徒歩5分
国際興業バス バス停
「サンシャインシティ」下車 徒歩2分
診療科目 消化器内科、内視鏡内科、内科