便秘とは
便秘が引き起こす消化器系の症状
便秘は消化器系に多くの不快な症状を引き起こします。便秘になることで生じる症状として、最も一般的なのは腹痛となります。便が大腸に長時間滞留すると、腸内のガスが増加し、腸壁が圧迫されて痛みを感じることがあります。また、腹部膨満感もよく見られる症状です。腸内に便やガスが溜まることで、お腹が張った感じが続きます。便秘により、腸内の圧迫感や不快感が食事の意欲を低下させることで食欲不振が引き起こされることもあります。便秘が長引くと、便秘そのものがストレスとなり、消化器系の機能がさらに低下する悪循環に陥ることもあります。便秘による全身症状
便秘は消化器系の問題だけでなく、全身にも様々な症状を引き起こします。例えば、頭痛や疲労感が挙げられます。便が腸内に長時間留まることで、有害物質が体内に吸収され、それが血流を通じて全身に広がることが原因となります。また、便秘が続くと、口臭が発生することがあります。これは、腸内で発生したガスが逆流して口に出てくるためです。さらに、便秘は肌にも悪影響を及ぼします。便秘により体内の毒素が排出されないと、吹き出物や肌荒れが生じることも知られています。これらの全身症状は、便秘を放置することでさらに悪化する可能性があります。
便秘が引き起こす精神的な症状
便秘は身体的な不調だけでなく、精神的な健康にも影響を与えます。長期間便秘が続くと、日常生活においてイライラ感が増し、ストレスが蓄積されることがあります。また、便秘による不快感や痛みが続くと、不安感が強まることもあります。特に、慢性的な便秘は、自己評価を低下させ、うつ症状を引き起こすリスクを高めることがあります。これらの精神的な症状は、便秘の悪循環を助長し、さらに便秘を悪化させる原因となります。便秘による合併症
便秘を放置すると、いくつかの深刻な合併症が発生するリスクがあります。まず、最も一般的なのが痔です。硬い便を排出する際に肛門に強い圧力がかかり、痔が発生することがあります。また、直腸脱という状態も見られます。これは、直腸の一部が肛門から外に突出する状態です。さらに、大腸憩室炎や大腸がんのリスクも増加します。大腸憩室炎は、大腸の壁に小さな袋状の憩室が形成され、そこに便が詰まることで炎症を引き起こす状態です。また、慢性的な便秘は大腸がんのリスクを高めると言われています。
大腸憩室炎
大腸がんは、大腸の内壁にできるがんで、直腸やS状結腸に発生することが多いです。食生活の欧米化に伴い、日本でも罹患率や死亡率が増加しています。大腸がんは通常、良性の大腸ポリープが時間をかけてがん化することで発生します。初期には自覚症状が少なく、進行すると便通の異常や血便、腹痛などの症状が現れます。大腸がんの診断には大腸カメラ検査が重要であり、早期発見が可能です。検査中に発見されたポリープはその場で切除することができ、これにより将来的な大腸がんの予防が期待できます。定期的な検査と健康的な生活習慣の維持が、大腸がんの予防に繋がります。
大腸がん
便秘を予防するためには、食生活の改善が不可欠です。食物繊維を多く含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂取することが重要です。また、適度な運動も便秘予防に効果的です。運動によって腸の動きが活発になり、便通が促進されます。さらに、水分を十分に摂取することも大切です。水分が不足すると便が硬くなり、排出が困難になります。ストレス管理も便秘予防には重要な要素です。リラックス法や趣味を楽しむことで、ストレスを軽減し、腸の健康を保つことができます。
便秘の予防と対策
便秘を予防するためには、食生活の改善が不可欠です。食物繊維を多く含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂取することが重要です。また、適度な運動も便秘予防に効果的です。運動によって腸の動きが活発になり、便通が促進されます。さらに、水分を十分に摂取することも大切です。水分が不足すると便が硬くなり、排出が困難になります。ストレス管理も便秘予防には重要な要素です。リラックス法や趣味を楽しむことで、ストレスを軽減し、腸の健康を保つことができます。便秘に対する治療法
便秘の治療法には、薬物療法や生活習慣の改善、医療機関での専門的な治療があります。薬物療法には、下剤や便軟化剤などがあり、医師の指導のもとで適切に使用することが重要です。生活習慣の改善も便秘解消に効果的です。規則正しい食生活や適度な運動、十分な水分摂取を心掛けることで、便秘の予防と改善が期待できます。慢性的な便秘の場合は、医療機関での診断と治療を受けることが推奨されます。医師の指導に従って、適切な治療を受けることが重要です。
便秘のセルフケア方法
自宅でできる便秘のセルフケア方法には、食事療法や運動、リラックス法があります。食事療法では、食物繊維を多く含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂ることが重要です。また、ヨーグルトや発酵食品など、腸内環境を整える食品も効果的です。運動は腸の動きを活発にし、排便を促進します。ウォーキングやヨガなどの軽い運動を日常生活に取り入れることで、便秘予防に繋がります。リラックス法としては、ストレッチや深呼吸、瞑想などが効果的です。これらのセルフケア方法を実践することで、便秘の予防と改善が期待できます。便秘の検査方法〜大腸カメラ検査〜
便秘は消化器疾患が原因で生じている場合もあります。ご自身の判断にて便秘を解消する市販薬を服用すると便秘が悪化してしまう可能性もあります。そのため、便秘の原因を適切に診断するために大腸カメラ検査を推奨させていただく場合があります。
大腸カメラ検査
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、先端にカメラが付いた内視鏡スコープを肛門から挿入し、大腸の全域を観察する検査です。大腸カメラ検査により、微細な病変の発見や組織の採取が可能となり、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの確定診断に役立ちます。また、大腸ポリープが発見された場合には、その場で切除することができ、将来的な大腸がんの予防にも繋がります。大腸カメラ検査の特徴
特徴1:熟練した医師が全ての
内視鏡検査・手術を行っています
特徴2:院内下剤の個室7部屋・
トイレ4室・トイレ付完全個室1部屋
特徴3:女性に配慮した
女性用更衣室をご用意
特徴4:ストレッチャーに寝たまま
リカバリールームへ移動
特徴5:安心できる個別リカバリー
ルームをご用意
特徴6:検査中に発見された
大腸ポリープの切除可能
特徴7:苦痛や不快感を
最小限にするための鎮静剤、
最新の内視鏡スコープを導入
特徴8:検査中、検査後のおなかの
張りを軽減するための炭酸ガス(CO2)送気装置完備
特徴9:大学病院レベルの検査を
可能にした最新内視鏡システム「EVIS X1」導入
特徴10:胃カメラ・大腸カメラの
同日検査可能
特徴11:日曜も大腸カメラ検査が
可能
特徴12:早朝の内視鏡検査
特徴13:池袋駅35番出口より徒歩3分
サンシャイン60通り沿いにあるクリニック
便秘の予防や治療は当院へ
便秘は、子どもから大人まで多くの人が経験することがあります。便秘を解消したいとお悩みのかたは、まずは便秘の原因を適切に診断することが重要です。しかし、ご自身で便秘の原因を判断をしていると、便秘の悪化が悪化する場合もあります。まずはお気軽に、池袋駅35番出口より徒歩3分サンシャイン60通り沿いにある医療法人アイメッド 池袋ふくろう消化器・内視鏡クリニックまでご連絡ください。
この記事の監修者
理事長・院長の柏木宏幸です。男3人兄弟の末っ子です。練馬区と板橋区が地元で、池袋は自転車でよく遊びに来ていたので、とても思い出深い地です。大学卒業後、沖縄での初期研修時に尊敬する恩師と出会い、内視鏡の基礎を学び内視鏡医となることを決意致しました。その後、大学病院、市中病院、訪問診療で勤務し仲間達と切磋琢磨すると共に、尊敬する先輩方にご指導賜り育てて頂きました。地域の方々が安心できる医療を提供することが私の使命であると思っております。
実はわたし、胃腸が弱いんです。最近ではお腹が痛くなることは少なくなりましたが、たまにくる激痛に鳥肌が立ちます。「胃が痛い」「下痢・便秘・血便が出る」などの症状があっても仕事や子育てが忙しくて受診できない方がたくさんいらっしゃると思います。
そのような方々でも仕事の合間やお休みの日に気軽に健康や病気のことを相談できるクリニックでありたいと思っております。また更なる検査や治療が必要な際には、速やかに高度医療機関へご紹介できるよう整えていますので、是非ご来院ください。
略歴
- 埼玉医科大学 医学部医学科 卒業
- 沖縄医療生活協同組合 沖縄協同病院 初期臨床研修
- 東京女子医科大学病院 消化器病センター
- 独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 消化器内科 (東京女子医科大学消化器病センター医療練士)
- 社会福祉法人恩賜財団済生会支部埼玉県済生会栗橋病院 消化器内科 (東京女子医科大学消化器病センター医療練士)
- 東京女子医科大学病院 大腸・IBDセンター
- 医療法人八重瀬会 同仁病院 消化器内科 (東京女子医科大学消化器内科助教)
- 医療法人財団中山会 八王子消化器病院 (東京女子医科大学消化器内科助教)
- 医療法人財団青空ホームクリニック くじら在宅クリニック
保有資格
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本内科学会 内科認定医
- 日本消化器病学会 消化器病専門医
- 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
- 一般社団法人日本病院総合診療医学会 認定病院総合診療医
- 難病指定医
- がん診療に関わる医師に対する緩和ケア 研修会 修了
- PEG・在宅医療研究会 修了証
所属学会
- 日本内科学会
- 日本病院総合診療医学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本消化管学会
- 日本炎症性腸疾患学会




